芦屋・中間へ
三浦半島から2週間。足の筋肉痛もやわらいだので、近場のサイクリングを計画。目的地は、前から行ってみたいと思っていた「遠賀宗像自転車道」、お昼ごはんは、ネットで探し当てた、中間市の南インド料理のお店。
8時に博多駅スタート。まだ肌寒い。今日はゆっくり行こう。馴染みの風景、路地を行く。東区松崎にあるfull fullとかいうベーカリーで、2度目の朝食。結構賑わっている。甘夏入りのチョココロネとコーヒー。今日は晴れていていいなぁ。
西鉄宮地岳線に沿って、香椎花園、和白干潟、三苫、そして、新宮へ。宮地岳線という名称なのに、新宮駅が終点なんだ。この先は廃線になったのだろうか。終着駅記念写真を撮って、次は宮地嶽神社に連なる海岸に到着。ここがかの有名なCMで話題になった、参道と一直線に夕日が沈む海岸。
宮地嶽神社には登らず、鹿児島本線東郷駅から宗像大社を目指す。今日は北風が強い。ここに来て、何台もの自転車乗りさんと出くわす。挨拶する人もいれば、しない人もいる。一般的なルールはどうなっているんだろう。
宗像大社参拝後、本格的に遠賀宗像自転車道へ。川沿い、海沿い、松林の中を行く。海沿いの道は強風注意だけれども、海を横目に見ながら、気持ちいい。
ずっと向かい風で来たからか、少々、足が痛んできた。やっぱり寛解していなかったのか。飯塚までは無理かも。ようやく芦屋の町へ。ここからは、遠賀川の自転車道を追い風に乗って中間市へ。13時を越えている。空腹だ、南インド料理を早く食べたい。ミールスでどんなの?
中間市に入った、やっとKALA到着。「食べたことありますか?」「初めてです」「紙に書いています」「あ、はい」ミールスが運ばれてきた。こんのは初めだ。
堪能した。口の中が、スパイスの大合唱だ。今日の自転車旅はここまでとしよう。中間駅で自転車を分解して博多駅へ向かう。輪行袋にセットした後、よくよく駅の名称を見ると、「ちくほうなかま」と書いてある。
えっ、JRじゃなかったんだ。そのまま博多駅には行かない。なんと、筑豊直方駅からJR直方駅まで、輪行袋を抱えて歩かなければならない。10数分も。うーんショックだ。
しかし、意外と、駅に降りたら、ちょうど直方行き西鉄バスが目の前にいた。運がよかった。ちょっとしたハプニング。今回も怪我もなくて無事博多駅に着いた。左足の脛の筋肉痛がきがかりだが。
三浦半島へ(最終回)
三崎の町は静かだった。土曜日といっても、この天気だから旅行する人は少ないのだろう。宵闇の町並みを歩くと、すぐにマグロ料理の某有名店が見つかった。
確かに、マグロは美味しかった。ただ、あまりにも人が多すぎた。求めていたような「港町の食堂」とはほど遠かった。これからは、有名店はやめよう。
宿に戻って、併設のバーで飲みなおす。マスターと、あとから来た同宿の客と3人で四方山話。ゲストハウスの話題になり、あそこがいいとか、ここがいいとか。自転車旅はゲストハウスなんだな。
10時に寝床に入る。夜中に聞こえる雨音が、旅情をそそる。翌朝は、小雨。品川13時を目標にすると、小田原よりも逗子あたりが無難。昨日の疲れもある。朝食をすませて8時半にスタート。
宿からすぐに登りになったが、登り詰めたところからは、ずっと下り坂。快調に飛ばしていくと、あっという間に葉山。御用邸の脇を通り過ぎて逗子。まだ、時間は十分だ。このまま湘南海岸へ行ってしまおう。終点は茅ヶ崎にするか。
由比ヶ浜、サーファーがたくさん出ている。強風の日曜日は、自転車乗りには最悪の日が、サーファーには最高の日なんだろう。そうこうするうちに江ノ島が見えてきた。
この曇天・強風では、この景色はもったいない。今回の旅はここで終えよう。江ノ電の電停で記念写真を撮って、藤沢駅に向かう。次回は、江ノ島がスタートライン。
三浦半島へ(その3)
雨は降ったりやんだりではなく、強く降ったり弱く降ったり。
横浜市内に入るとますますひどくなる。けれども、そんなに苦にならないのはなぜなんだろう。そうこうしているうちに、赤レンガ倉庫、そして、山下公園!ひと休みだ。コーヒーをゆっくり飲もう。雨の中よくここまで来たもんだ。半分くらいかな。いや、3分の1か。
よし、元気回復、次は横須賀に向けて出発。まだ午前10時前。早く、三崎に着いたらどうしようか。
雨は少し弱まってきた。京急電車に沿って、日本史で習った金沢文庫(ここでだいぶ時間をとった)、そして、横須賀港にもちょっと寄り道。横須賀駅に着いたのは13時。だいぶ寄り道しすぎた。
横須賀といえば、カレー。スマホで調べた人気店横須賀海軍カレーへ。行列に並んで30分、お店に入って10分。来たキタ〜、横須賀カレー。
期待していただけに。…。
さあ、雨がやんでいるうちに行こう。雨雲レーダー見たら、このあと雨はない。快調!海岸線を走っていくと、あっと言う間に観音崎灯台。登れる灯台10数カ所のうちのひとつ。灯台からの眺めは雄大だった。そして、高くて、風が強くて、怖かった。
次の観光名所は浦賀。浦賀、何があるんだろう。ペリーが来たところ、くらいしか知らない。行ってみると、浦賀の渡し。250円払って乗ってみる。でも、船がない。ボタンを押したら、対岸から来るのか。へえー。えっ、自転車、こんなところに乗せて大丈夫か。
浦賀の先、久里浜からの海岸は、天気予報通りの強風。なんとかしのいで、温泉にも浸かって、三崎の宿に着いたのはジャスト18時。無事着いてよかった。来てよかった。なんとかなるもんだ。さあ、夜はマグロづくしだ!!!
三浦半島へ(その2)
朝、目覚めると、そこには雲ひとつない青空が!
というのは映画とかドラマの世界のこと。しとしとと雨が降っている。tenki.jpの1時間予報を見ても、午前中は雨。しかも、三浦市は風速8メートルの南風。雨雲ズームレーダー、青や黄緑がかかっている。どうしよう。予約している民宿は当日キャンセル100%だ。7500円を流して、都内で1日ぼんやり過ごすのか。宿泊費が別にかかる。7500円を惜しんで、この雨風の中を、しかも強風の中を三浦半島の突端まで行くって、どんだけモノ好きなんだ。まだ、自転車旅始めたばっかしだし。
しばし、熟考。
スタートします。雨の中の自転車旅もあるだろう。いいことばかりが人生ではない。雨も吹けば風も吹く。自転車屋さんは言っていた。アルミ製だから錆びないですよって。よっしゃ行こう。
小雨の中、登山用レインウエアを着てスタート。ホテルの女主人は大丈夫ですか?みたいな顔で見送ってくれた。川崎駅を過ぎたあたりから、かなりの雨。寒くないのが幸い。ちょっと、トンネルの駅で雨宿り。鶴見線国道駅。ここがあの、知る人ぞ知る、昭和時代風の駅か。映画の舞台にもなったらしい。
よし、今日は、ぶらぶらと観光しながら行こう。最短で57kmなんだから。たいしたことはない。
三浦半島へ(その1)
2017年4月7日22時、品川駅に着いた。
京急に乗り換えて雑色駅で降り、歩いて5分のカナーンホテルへ。品の良さそうな女主人さんという風情のフロントでチェックイン。
明日から1泊2日の三浦半島一周だ。9日の午後には品川駅近辺での会議に間に合うように戻って来る。8日は三崎の民宿に泊まり、9日は小田原から品川へ、といった予定を立てた。
最大の心配事は雨だ。まだ、雨の中を走ったことがない。走れるかどうか、よりも走りたくない。何を好きこのんで雨の中を走るのだろう。スタートラインの監督も、雨の中を走っていた。そこまでしなくてもいいんじゃない。
新幹線の中で、1時間毎の天気予報をずっと確認してきたが、なんとか、曇りでいけそうだ。せいぜい小雨か。運を天に任せて寝るしかないな。
寝よう。
最初の一歩ー角島(山口県)
2017年3月18日、下関駅前のビジネスホテルを7時半に出発。向かう先は、山口県の角島。
なぜ、角島?いや、角島からスタート。なんといっても、あのコバルトブルーの海の上の橋がいいんだな。ロードバイクに乗り始めはなんとも不安定だ。でも、だんだんと慣れてきた。下関市街地を抜けた頃から快調。この調子でいくと、10時半には着くかも。
適度なアップダウンを経て、着いた!角島。曇っているけれども、海はコバルトブルー。記念写真を撮って、橋を渡る。おおー、怖っ。そうだ、ボクは高所恐怖症だったんだ。比較的幅の狭い道で、海がよく見える。引き返したいけれども、無理だ、行くしかない。
無事、往復できた角島大橋。最初の一歩は、怖かったけれども、快適だった。