自転車ひとり旅〜風に誘われ、趣くままに〜

自転車旅で出逢う風景や人々の記録です。同好の士とのつながりや交流のきっかけになるといいかなと思っています。

日田、そして、甘木

1週間前に四国縦断から帰ってきたばかりなのに、今週末も、自転車小旅行。1日目、田主丸駅に自転車を置いて、2日目に日田、そして、甘木、最後は西鉄電車輪行で帰るというルート。

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筑後川沿いの自転車専用道を行く。吉野川と雰囲気が違う。どう違うのだろう。西に流れるか東に流れるかの差だろうか、水量の差だろうか。

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二日目、吉井の町並みを突っ切って、国道沿いに日田へ。長いトンネルが不安だったが、歩行者用のトンネルがあるのが嬉しい。反対車線もそうなっているのだろうか。人気(ひとけ)がなくて、夜とか怖いだろうな。

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難なく、日田駅に。日田市内の川は、いくつにも別れ、流れが早い。日田にも潜水橋みたいなのがあって渡る。次の目的地は、旧い街並みが残る豆田町、の鰻屋さん。ああー、開店前にもはや行列が。でも、開店と同時に入店できた。大人買いだ。えいー、◯◯円。美味。名古屋のひつまぶしとどっちが元祖なのだろう。さすが、日田の方は、柚子ごしょうが付いている。

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豆太町の旧い町並みを散策して、次に向かうは、ハトマメ屋さん。朝倉3連水車を見て、もう少し行くと、着いた。今回はグルメ旅だ。ハトマメを買って、そして、パイシュー。最高の味だ!ここまで一生懸命来た甲斐があった。というか、暑い中一生懸命漕いできたから美味しいのかもしれない。他にも、美味しいものがいっぱい!朝倉市のハトマメ屋、おそるべし、長居していると、1kgくらいは太って出て行くことになりそうだ。

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14時、西鉄甘木駅に到着。今日は、ここまで62km。予定よりも長距離になってしまった。もっとセーブしようと思っていたのに。来週末はセーブしよう。

 

四国縦断へ(最終日、吉野川河口)

5月6日、曇り。今日で四国を離れる。最後の走りは20kmくらい。宿から自転車専用道路らしいところを行く。というか、堤防沿いの道をそう呼んでいるらしい。道は荒れているが、車はほとんどないので、海沿いの道が気持ちいい。

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遠くに、鳴門大橋を見ながら、最後のビューポイント吉野川河口へ。11時発の和歌山港行きのフェリーに間に合えばいいので、ゆっくり進む。徳島市内に入って、しばらく行くと、吉野川下流の 橋。おおおー、でかい吉野川。これは海だな。

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四国の西の先端から東の先端までよく来たもんだ。相棒にも感謝。痛んだり治ったりしながらも、ここまで大きな故障もなく来てくれた私の足にも感謝。雨を振らさなかった天気にも感謝。すれ違った時に、挨拶を交わしてくれたサイクリストにも感謝。橋の上で道に迷った時に、「自転車トラブルですか」と声をかけてくれたおじさんチャリダーにも感謝。多くの人に支えられて事故やトラブル一つなく、完走できました。また、次の自転車旅も、行くぞ!

四国縦断へ(その3、吉野川を下る)

5月5日、快晴。今日は日没までに鳴門の宿に着くことが目標。3日目も相棒に峠超えをお願いして、私は最初と最後を走る。合計80kmを超える、今までで一番長いロングライドだ。朝、起きてみると足の痛みはない。昨日65km走っても大丈夫だった。朝7時前にスタート。まずは、四国中央市伊予三島駅を目指す。西条市から四国中央市までの道は、急峻な山並みと青い海に囲まれた間を進む。全般に緩やかな登り。車がほどほどに多い。道路も荒れている。でも、天気がいいし、風もほとんどないので、気分よく走れる。

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新居浜市を過ぎた頃から登りはピークとなり、そのあとはずっと下り。予定より早く9時前には着いた。ここで交代。相棒にはきつい登りが待っている。今日もありがとう、相棒。私は、予讃線土讃線徳島線と乗り換えて、次の交代地である美馬市脇町に向かう。午後12時、合流。脇町の「うだつのあがっている」町並みを散策。

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さあ、後半スタート。吉野川中流から下流に向けて行くぞ!。おおー、吉野川は美しい。空の青と川の青!途中、沈下橋ならぬ潜水橋を見つけて、走ってみた。地元の人に教えてもらったが、高知県では沈下橋徳島県では潜水橋というらしい。風が吹くとあおられて落ちそうな怖さがある。こういうのを楽しめるのも、自転車旅ならではだ。

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このあとが大変。吉野川の河口から上流に向けて風の通り道があるのだろうか、と思いたくなるような向かい風がビュービュー吹いてくる。向かい風くらい何のその、吉野川と空の青色のすばらしい風景の中を走っているんだ、文句あっかっ!。

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とはいうものの、だんだん、エネルギーが減ってくる。足の痛みも出現。どこかで休憩せねば。できたら、洒落た、おいしい、ベーカリーがいい。検索をかけても、吉野川の北側には何もみつからない。コンビニでもいいや、コンビニでソフトクリームを食べよう。でも、コンビニもない。途方に暮れながら、先に進む。

吉野川はますます広くなるなぁ。あ、道を間違えた、そろそろ、曲がらなければ。ここはどこだろう、グーグルマップで調べる。アレっ!こんなところに、コメダ珈琲があるじゃないか!シノワロールにソフトクリームというイメージが脳に浮かぶ。あと13km、がんばれそうだ。人参をぶら下げられた馬車馬のように、自転車を漕ぐ。着いた!オオッ、30分待ち!ああー、待つ。え、喫煙席ならすぐでもいいって?もちろん、タバコの匂いとか、シノワロールに比べれば屁の河童。ああー、五臓六腑に甘い食べ物が沁みわたっていく〜。

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さあ、ここからは吉野川と離れて、鳴門を黙々と目指す。エネルギー補給したので、全然大丈夫だ。鳴門駅から宿に向かう最後の最後、ものすごい登りの橋。これは苦手だ。写真では、この登りはわからないだろうけれども、これは、自転車では登れない。車でも登りたくない。怖い!

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しょうがなく、歩道をゆっくり漕ぐが、てっぺんから押して降りた高所恐怖症の私。潜水橋は渡れても、この橋は渡れない。こんなヘナチョコチャリダーで、日本一周なんてできるんだろうか。ループ橋とかどうするんだ。

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今日は合計91kmだ!もう、足が棒、ふくらはぎの後ろは日焼けで真っ赤。お湯に浸けると痛い痛い、体だけ浸かる。アイシングして、今夜も早く寝よう。明日は締めくくりの吉野川河口までの20数キロだ。

四国縦断へ(その2、大洲から西条へ)

5月4日。曇りのち晴れ。この日は西条市がゴール。150km。相棒と分けて、70kmくらいにしてもらった。足の調子は快調!アイシングの効果抜群!朝6時34分のバスに乗って大洲市へ。相棒は佐田岬の尾根沿いに大洲市を目ざす。バスの中から絶景の海の写真を撮ったり居眠りしたりしていると、8時には着いた。大洲城で相棒と合流。大洲市内の町並みをのんびり散策。肱川がとても美しい。11時には出発。川沿いに走り出すと、ああー、気持ちいい、これこれ、こういうのをしたかったんだ。ロードバイクのタイヤが舗装道路にこすれる”コー”という音が心地いい。四国初乗り。

 

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6km走ったところで、今日のお目当て、「おりおんおうちごはん」。仕込み中と書いてあるけど、ドアを開けて訊ねると、いいですよ!と言ってくれた。テレビで見た感じと違って、割に狭く、インド風装飾がいっぱいだ。このお店で間違っていないだろうか、ちょっと不安になる。おそるおそる聞いて見る。「ここは、あのこころ旅の…」「そうそう、見て来られたんですか」そうだった。火野正平の色紙も見せてくれた。とにかく大きな明るい笑い声でにぎやかなお店である。カレーも500円で安い。ああー、トッピングもすべきだった!お店のお姉さんに見送ってもらって、長浜の架道橋を目指す。

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結構な向かい風だ。架道橋の写真を撮った次目指すところって、特に決めていなかった。ネットで調べると、夕日がきれいなJRの駅が有名らしい。そこを目指そう。このあとも快調に飛ばす。すぐ側に海の香りを感じつつ、多くのサイクリストと挨拶を交わしながら、車の少ない国道を行く。

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灘駅に近づいてくるが、線路は国道の上の方を走っている。この先で海岸線に降りてくるのだろうか?あ、車両が見えた。ちょうどこの時間に来るんだ。しかし、駅は上にある。そうか、下灘駅は国道よりも上にあって、遮るものがなにもない景色が素晴らしいということなのか。ぐるっとまわって下灘駅へ。たくさんの人だかり。車、バイク、自転車、徒歩。様々な人で賑わっている。なぜか記念写真は、みんな後ろ姿を撮っている。へぇー。よし、ここで一枚パシャリ!

 

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せっかくなので、次の列車が来るまで大休憩、にわか鉄道写真家に。よし、次を急ごう、先は長い。あとは観光名所は特にないというか調べていない。相棒との交代ポイントは東温市奈良駅。相棒はここから峠を越えて西条市に向かう。ありがとう相棒、この旅では峠越えばかり担当してもらっている。なにせ、おいら、脛の傷が癒えねえんだ。本当に、だんだん、脛が痛くなってきた。しかも、ものすごい向かい風。ひーひー。相棒は内子町も観光してきたから、交代まで時間がある。見奈良駅の側の温泉に浸かる時間がある。今日はここで終わり。65km。結構へとへとだ。途中休憩を30分入れたけれども、向かい風は応えた。温泉にゆっくり浸かり、見奈良駅の待合室でアイシング。駅員さんが話しかけてくる。

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そのあとは伊予電鉄、JRを経由して西条市へ。相棒の方が早く着いていた。峠大変だったね。

四国縦断へ(その1、佐田岬へ)

前回の小旅行で、再び前脛骨筋を痛めてしまった。5月GWに予定していた四国縦断自転車旅は完走できるかどうか、自問自答の日々。そもそも出発していいのかどうか。今回は、相棒との二人旅で、自転車1台を乗り継ぎながら、それぞれが75kmくらいを走れば、1日で150km進める。そうすると佐田岬から鳴門まで2日で行ける。相棒は楽しみにしているし、どうしよう。勇気ある撤退、あるいは、やぶれかぶれの出発。

前回の自転車旅から10日間の間、自転車に乗ったのは1回だけ。足を冷やしたり温めたりしながら、痛みはやわらいできた。少しずつ距離を伸ばしていけばいいか。初日の佐賀関までの旅程は、40kmだけ。調子がよければ2日目は60km。それでもなお調子がよければ3日目は75km。自転車屋さんのお兄さんからはアイシングが重要と教えてもらった。SPD何とかという靴も購入した。ペダルにうまくはめられるかどうか心配だけれど。

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5月3日午前6時、痛みはまったくない。決行しよう。久大本線の上り電車に乗って日田駅からスタート。車は少なく風もないが、緩やかな上り坂が続く。SPD靴もペダルにはまり快調である。2時間半くらいで目的地の豊後中村駅に着いた。わずか40km。今日の予定は完了。ここで相棒と交代。相棒は向かい風の中水分峠を越えて佐賀関へ。中村駅で次の電車が来るまでで3時間もある。アイシングして、昼寝して、こうやってブログを書いて、とってもゆっくりだ。

 

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ふと、時刻表を見ると、日豊本線幸崎駅から佐賀関までのバスの接続が悪いことが判明。出航15分前に着く。それでも大丈夫のような気もするが、どうしたものか。タクシーは1600円もかかる。相棒も気が付いた。話し合いの結果、幸崎駅から相棒は早いバスで先に港へ。交代した私が幸崎からの7.6kmを自転車で。そうすると十分余裕で着く。アイシングもした足でもう一回乗るのかという思いと、これくらい乗れなくてどうするという思いと、タクシー代高いという思いが交錯しながら、このプランになった。

 

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今日は、ここまで。合計47.6km。明日は何とかなるだろう。船に乗って、佐田岬三崎港に着いた。すぎやま旅館。家族経営のあっとホームな宿だ。ちょうど花火大会もしていた。花火を見終わって早々に9時には寝るとする。明日、足の痛みが出なければいいが、と不安を抱えつつ。

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前脛骨筋

三浦半島自転車旅の時は、雨と強風という悪コンディションだったので筋肉痛が発生したと思っていたが、今回の75kmの近場ライドでも、ほぼ同じ場所の筋肉痛を再発させてしまった。三浦半島の時は、左足のスネの外側全体だったが、今回は同じ左足のスネの外側の筋肉の一部分である。2週間の休養期間を取ったにもかかわらず、同じ部位の痛みというのはショックだ。

せっかく自転車ウエアやグッズも買い揃え、輪行も慣れてきたのに、ここで体の故障は残念だ。何ヶ月も休止しないといけないかもしれない。

過去のことを思い起こせば、ジョギングを始めて1年後にも同じ体験をした。週に2〜3回の練習をして、10km1時間以内で走ることができるようになった。宮崎青島マラソンにも出場した。

それから、左膝の外側が痛んできた。いろいろと調べると、腸脛靭帯炎らしい。病院に行ったら、やはりそうだった。どうしても走りたくて、2週間休止して10kmほど走った。よくなかった。大休止を決断した。それからストレッチに励んで、痛みがなくなるまで9ヶ月、ジョギングは休止した。その後、再開して、ハーフマラソンを完走できるようにはなったが。

自転車はまだ3回しか輪行していないのに、また、あの時みたいに長期間の休止に入るのだろうか。そもそも、この筋肉痛は何なんだ?

ネットで調べていくと、前脛骨筋の痛みのようだ。筋力不足、O脚が原因ともある。左足が利き足なので、どうしても坂道は左足に力を入れすぎていた。ペダリングに問題があるのだろう。予防法はさておくとして、筋肉痛、どうしたらいいのか。

http://kinnikutsu-naoshikata.xyz

上記のサイトは筋肉痛の治し方やスネの筋肉痛のストレッチの仕方が書いてある。やはり、最初は冷やさなければならない。そうなんだね。ジョギングの場合は冷やしていたけれども、なんとなく自転車はいいのではと思っていた。三浦半島の時は、ゆっくりと温泉に浸かったのがよくなかった。今回は最初から冷やそう。

 

kokansetsu-itami.com

上記のサイトは、前脛骨筋の解剖やストレッチの仕方が具体的だ。ダイレクトストレッチというのがあるんだ。さっそくやってみよう。うんうん、気持ちいい。今日で4日目、だいぶ痛みが取れきた。同時に、筋肉がついてきたように思う。5月のGWの長距離ライド、行けるだろうか。

 

芦屋・中間へ

三浦半島から2週間。足の筋肉痛もやわらいだので、近場のサイクリングを計画。目的地は、前から行ってみたいと思っていた「遠賀宗像自転車道」、お昼ごはんは、ネットで探し当てた、中間市南インド料理のお店。

8時に博多駅スタート。まだ肌寒い。今日はゆっくり行こう。馴染みの風景、路地を行く。東区松崎にあるfull fullとかいうベーカリーで、2度目の朝食。結構賑わっている。甘夏入りのチョココロネとコーヒー。今日は晴れていていいなぁ。

西鉄宮地岳線に沿って、香椎花園和白干潟三苫、そして、新宮へ。宮地岳線という名称なのに、新宮駅が終点なんだ。この先は廃線になったのだろうか。終着駅記念写真を撮って、次は宮地嶽神社に連なる海岸に到着。ここがかの有名なCMで話題になった、参道と一直線に夕日が沈む海岸。

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宮地嶽神社には登らず、鹿児島本線東郷駅から宗像大社を目指す。今日は北風が強い。ここに来て、何台もの自転車乗りさんと出くわす。挨拶する人もいれば、しない人もいる。一般的なルールはどうなっているんだろう。

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宗像大社参拝後、本格的に遠賀宗像自転車道へ。川沿い、海沿い、松林の中を行く。海沿いの道は強風注意だけれども、海を横目に見ながら、気持ちいい。

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ずっと向かい風で来たからか、少々、足が痛んできた。やっぱり寛解していなかったのか。飯塚までは無理かも。ようやく芦屋の町へ。ここからは、遠賀川自転車道を追い風に乗って中間市へ。13時を越えている。空腹だ、南インド料理を早く食べたい。ミールスでどんなの?

中間市に入った、やっとKALA到着。「食べたことありますか?」「初めてです」「紙に書いています」「あ、はい」ミールスが運ばれてきた。こんのは初めだ。

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堪能した。口の中が、スパイスの大合唱だ。今日の自転車旅はここまでとしよう。中間駅で自転車を分解して博多駅へ向かう。輪行袋にセットした後、よくよく駅の名称を見ると、「ちくほうなかま」と書いてある。

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えっ、JRじゃなかったんだ。そのまま博多駅には行かない。なんと、筑豊直方駅からJR直方駅まで、輪行袋を抱えて歩かなければならない。10数分も。うーんショックだ。

しかし、意外と、駅に降りたら、ちょうど直方行き西鉄バスが目の前にいた。運がよかった。ちょっとしたハプニング。今回も怪我もなくて無事博多駅に着いた。左足の脛の筋肉痛がきがかりだが。